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首のしこりは【悪性リンパ腫】の可能性あり!

      2017/11/19

悪性リンパ腫は白血球の中のリンパ球が”がん化”したものです。

発病すると首やわきの下にあるリンパ節が腫れたり、体の一部にしこりができる病気です。

筆者撮影

筆者撮影

日本で一年間に発症する悪性リンパ腫の患者は約一万人といわれ、徐々に増えてきています。

男女比で見ると男性6に対し女性4で、比較的男性に多い傾向があります。

悪性リンパ腫に多い「非ホジキン病」は50~60歳代で多く発症しています。

高齢者に多い病気ですが、小児も発病する場合があります。

今回は、私の父が最近首に発症した【悪性リンパ腫】について分かりやすくお伝えします。

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1 悪性リンパ腫とは

まずは概要についてご紹介します。

悪性リンパ腫とは、全身にあるリンパ組織内にあるリンパ球が悪性化した血液のがんです。

原因ははっきりとは解明されていませんが、化学物質(殺虫剤、除草剤)やウイルス、放射線などが要因だと考えられています。

他のがんと同様、早期発見、早期治療が大切な病気です。

悪性リンパ腫の概要が分かる動画をご用意しましたのでご覧ください。

このがんは、人の免疫システムを構成する「リンパ系組織」から発生するがんです。

リンパ系組織とは

  • リンパ節(全身にあり、豆の様な形をしている)
  • 胸腺(きょうせん)
  • 脾臓(脾臓)
  • 扁桃腺(へんとうせん)
  • リンパ管(臓器とリンパ節をつなぐ)
  • リンパ液(リンパ管を流れる)

リンパ系組織は全身にあるため、悪性リンパ腫(特に非ホジキン病)は全身で発症する可能性があります。

しかしもし発症しても、肺がんなどの固定がんに比べて治療成績がよい病気です。

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2 悪性リンパ腫の種類

万が一しこりが悪性だったときに、最適な治療を受けるために、悪性リンパ腫の種類を知っておくことも重要です。

「悪性リンパ腫」という名前はリンパ系組織がんの総称。

分類的には「病理組織的分類」と「病気の進行スピードによる分類」に区別されます。

病理組織的分類

悪性リンパ腫は大きく2種類に分かれます。

  • ホジキンリンパ腫
  • 非ホジキンリンパ腫

ホジキンリンパ腫

ホジキンリンパ腫は日本人の発症は少なく、悪性リンパ腫全体の約1割とされています。

20歳代と50~60歳代に多く発症します。

一般的に悪性度が低く、順調に治療が進めば約65%~80%の確率で治るといわれています。

非ホジキンリンパ腫

非ホジキンリンパ腫は比較的高齢者に多く、50代から発症が増えます。

細胞系質的特徴により、

  • B前駆細胞に由来
  • 成熟B細胞に由来
  • T/NK前駆細胞に由来
  • 成熟T/NK細胞に由来

に分類されます。

参考:国立がんセンターがん情報サービスより

2015/10/21  http://ganjoho.jp/public/cancer/data/ML.html

現在発生の原因についても盛んに研究が進められています。

九州地方に多い成人T細胞白血病リンパ腫には、ヒトT細胞白血病I型ウイルスが関与していることが分かってきています。

また臓器移植後などの著しく免疫機能が低下したときに発生するBリンパ腫やバーキットリンパ腫の一部には、EBウイルス感染が関与していることが分かってきました。

しかし殆どの悪性リンパ腫の発症には、ウイルスが関係していないと考えられています。

病気の進行スピードによる分類

非ホジキンリンパ腫は、病気の進行スピードによっても分けられています。

進行速度の遅い物から順番に、

  • 低悪性度(年単位で進行)
  • 中悪性度(月単位で進行)
  • 高悪性度(週単位で進行)

に分類されます。

 

それぞれの非ホジキンリンパ腫の種類を見ますと、
【低悪性度】

  • 濾胞(ろほう)性リンパ腫
  • MALTリンパ腫など

【中悪性度】

  • びまん性大細胞性B細胞リンパ腫
  • 未分化大細胞リンパ腫など

【高悪性度】

  • リンパ芽球性リンパ腫
  • バーキットリンパ腫など

上記の病理組織的分類と組み合わせて治療法を決めることが重要とされています。

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3 症状

首やわきの下、足の付け根などのリンパ節が腫れたり、しこりができることが多く、殆ど痛みを伴いません。

しこりが触って分かる場合、大きさが1.5cm以上あることが目安になります。

また病気が全身に広がるタイプでは以下の症状が見られます。

発熱

37度程度の微熱が長期的に続きます。

全身の倦怠感

十分な睡眠をとっているのに体がだるい。

また疲れがとれない。

貧血

立ち上がった時の「立ちくらみ」がする。

血液検査で貧血と診断される。

体重減少

食べる量を減らしたり、特別な運動をしていないのに半年で体重が5キロ以上減る。

寝汗を多くかく

通常の寝汗と異なり、夜中に起きて着替えなければならない程の寝汗をかく。

 

4 悪性リンパ腫の検査

有効な治療を判断するために、悪性リンパ腫の診断には数種類の検査が用いられます。

病気の広がりを把握するための検査

病期の広がりを確認するための検査には以下のものがあります。

  • 胸部X線検査
  • CTスキャンによる断層撮影
  • MRI検査(核磁気共鳴検査)
  • ガリウム(Ga)シンチグラフィー
  • PET(ポジトロン・エミッション・トモグラフィー)
  • PET-CT(別記事で体験談がございます)
  • 骨髄検査
  • 内視鏡による消化管(胃・腸内)検査
  • その他の検査

リンパ節生検

腫れているリンパ節やしこりの一部を切除して、顕微鏡で調べます。

この病理組織検査で悪性なのか、またどのタイプのリンパ腫であるかの判断ができます。

この組織検査は今後の治療方針を決定する上で、たいへん重要な検査となります。

加えて免疫学的な検査を行い、悪性リンパ腫がTリンパ腫なのかBリンパ腫であるかを調べます。

また病院によっては、原因を調査するために遺伝子レベルの検査に用いることもあります。

全身の状態及び発病原因の検査

悪性リンパ腫は、他の病気で免疫力が低下したために発病することもあります。

そのため、リンパ腫以外の病原体がないかを検査します。

具体的には、

  • 肝機能
  • 血糖値
  • 腎機能
  • B型肝炎
  • C型肝炎

血液検査

LDH(乳酸脱水素酵素)

CRP(C反応性蛋白)

可溶性インターロイキン-2(IL-2)受容体

 

5 病気の進行度

病気の進行度(病期)は4段階に分かれます。

Ⅰ期

左頸部、右のわきの下など、一つのリンパ節領域のリンパ節のみに腫れやしこりがある。

Ⅱ期

上半身または下半身のみの2カ所以上のリンパ節領域が発症している。

Ⅲ期

上半身、下半身の両方のリンパ節領域が発症している。

Ⅳ期

臓器や骨髄、血液中に悪性細胞が広がっている。

 

6 治療方法

悪性リンパ腫、非ホジキンリンパ腫の治療には、

  • 化学療法(抗がん剤)
  • 放射線療法
  • モノクローナル抗体療法
  • 造血幹細胞移植

など複数の治療法があります。

非ホジキンリンパ腫は他のがんと比較して、化学療法や放射線療法がよく効きます。

個別の症状により、これらの治療を組み合わせることがあります。

【低悪性度】

<Ⅰ、Ⅱ期>

一般的に病変部分に放射線療法を行います。

それにより約半数の治癒が期待できます。

<Ⅲ、Ⅳ期>

化学療法(抗がん剤)により多くの患者さんが病変の縮小や消失になりますが、完全に治りにくいリンパ腫です。

病期の進行が遅く、抗がん剤の効きが悪いため、診断がついても直ぐに治療を始めず、経過観察するケースもあります。

【中~高悪性度】

日本人に多いタイプです。

咽頭部や扁桃などに発症した中~高悪性度リンパ腫には放射線療法によって、7割以上の治癒率が期待できます。

放射線の照射は一日一回で週5回、4~5週間行われます。

リンパ節や臓器に発症した中~高悪性度リンパ腫には抗がん剤を使った化学療法が行われます。

特に効果のある抗がん剤は、

  • ビンクリスチン
  • エンドキサン
  • アドリアマイシン

この3種の抗がん剤に副腎皮質ホルモンを加えた併用療法が標準的な化学療法で、薬の頭文字から「CHOP療法」と呼ばれています。

CHOP療法は3週間に一回で計8回行われ、治療期間は半年です。

進行期のⅡ~Ⅳ期でも標準的な化学療法で、約5割の治癒が期待できます。

【モノクローナル抗体療法】

近年臨床応用されている治療法で、欧米ではすでに高い治療効果が報告されています。

悪性リンパ腫に多いB型細胞の表面には「CD20」という標識抗原が現れています。

この抗原に特異的に結合するモノクローナル抗体(商品名:リツキサン)が抗原に結合し、リンパ腫細胞を破壊することができます。

CD20のない細胞には作用しないため、従来の抗がん剤と異なり、リンパ腫細胞のみを標的にした治療が可能です。

CHOP療法との併用でより高い治療効果も報告されていて、今後Rituxanを加えた(R-CHOP)療法が主流になると考えられています。

【造血幹細胞移植】

放射線治療や標準的な化学療法を行っても、再発の可能性が高い場合、この造血幹細胞移植を行います。

これは大量の抗がん剤や放射線照射を行った場合、血液を作る機能も破壊されてしまうため、患者本人やドナーから造血幹細胞(血液のもととなる細胞)を移植します。

 

7 治療の副作用と対策

悪性リンパ腫の治療で用いる抗がん剤の副作用と対策は、以下のようになります。

吐き気

多種の抗がん剤は「吐き気」と「嘔吐」をまねきます。

抗がん剤の使用後、通常数日たてば吐き気は自然に消えます。

もしその間に症状が苦しい場合、吐き気を抑える薬が用いられます。

脱毛

脱毛は抗がん剤を用いる患者さん全員に起きます。

化学療法が終わって1~2ヶ月たてば、また生え始めます。

口内炎

口の中がただれて口内炎ができ、食事がとりにくくなることがあります。

対策としては軟膏やうがい薬を使います。

血小板の減少

血小板が少なくなると血が固まらなくなり、脳出血や消化管出血を招きます。

その場合、抗がん剤の量を減らしたり、止めたりして対応します。

また血小板が少なくなり過ぎた時には、血小板輸血を行います。

末梢神経障害

手足がしびれるといった症状が表れることがありますが、後々まで残ることは殆どありません。

出血性膀胱炎

尿に血がまじり、排尿時に痛みを伴います。

対策は水を多く飲んで、尿にでる抗がん剤の濃度を下げます。

腎機能障害、肝機能障害

症状がでるほどではありませんが、定期的な血液検査が必要です。

その他

まれに皮膚障害や間質性肺炎、心筋障害などが現れることがあります。

 

8 通院治療中に注意すべきこと

悪性リンパ腫の治療は現在、短期入院で行われるケースが多いですが、通院で治療する場合に注意すべきことは以下の点です。

高熱

高い熱が出た時は注意が必要です。

抗生物質が処方されている場合はすぐに服用しましょう。

注射による抗生物質の投与が必要となる場合がありますので、通院している病院に電話連絡しましょう。

咳や微熱

抗がん剤による肺障害で咳や息切れ、微熱が起きる場合があります。

ステロイド剤の投与が必要になる場合がありますので、通院している病院に電話連絡しましょう。

その他

化学療法の治療期間中は血液中の白血球や赤血球、血小板が一時的に減ります。

肺炎などの感染症を起こしやすくなりますので、外から帰った時の「うがい」と「手洗い」が大切です。

また食事はバランスの良い食事を心がけましょう。

 

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

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