ハサミの研ぎ方! 簡単な12の方法を網羅
2018/05/07
切れなくなったハサミをすぐに捨ててしまうのはもったいないですよね。
ハサミも研ぎ方のコツを覚えれば、自分で切れ味を復活できます。

筆者撮影
「でも砥石は高いし、難しいのでは?」
そこで今回は、身近なものを使って「安く簡単に作れる研ぎ器」の作り方をご紹介します。
合わせて、研ぎ方のコツも。【動画付】
さらに百均などで売っているハサミ研ぎ器や、別の切れ味復活法を網羅してご紹介しますので、
是非参考にしてみて下さい。
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【目次】
まず最初に、身近なものを使って「安く簡単に作れる研ぎ器」の作り方をご紹介します。
1 元祖「割り箸サンドペーパー研ぎ器」の作り方
これは、どこのご家庭にも置いてありそうな「割り箸」を使って作るハサミ研ぎ器です。
<ご用意いただく物です>

筆者撮影
- 切れなくなったハサミ
- 割り箸 1本
- 両面テ-プ(幅1センチ位の物)
- 耐水サンドペ-パ-800番 1枚(800番は目の細かさで、ホ-ムセンタ-で80円位で売っています)
※切れ味がひどく悪いハサミ(刃の角の摩耗が進んでい場合)はもう少し目の粗い600番を使いましょう。
下の写真は耐水サンドペ-パ-800番です。 裏面で800と表示があります。

筆者撮影
- カッタ-ナイフ
- 台(今回は古くて厚い辞典を使っています)
(あると便利な物:カッティングボード、百均で売っています)
分かりやすい動画を撮影しましたのでご覧ください
いかがでしたでしたか?
わりと簡単ですよね。
ほとんどのハサミは、研ぐ面が少し傾斜しています。
この角度にそって研磨するのがポイントです
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<それではおさらいしましょう>
割り箸は両面テ-プを貼る面が平らなものを使います。
箸の上部5センチ位に両面テ-プを貼りましょう。

筆者撮影
<サンドペ-パ-を貼りましょう>

筆者撮影
耐水サンドペ-パ-を裏返し、箸の幅で、長さ5センチ位をカッタ-ナイフで切り取りましょう。
この時、カッティングボ-ドを下に敷いて切ると便利です。
無い場合は、古新聞等を重ねて使えます。
両面にサンドペ-パ-を貼ると2倍使えますよ。
<研ぐ面の確認です>

筆者作成
上のイラストの様にほとんどのハサミは、研ぐ面(小刃)が少し傾斜しています。
この角度にそって研磨するのがポイントです
<研ぐ面に黒マジックを塗りましょう>
研磨する時に、研ぐ面の傾斜角度にそって研磨できているかを確認するために、前もって油性黒マジックで研ぐ面(小刃)を黒く塗りましょう。

筆者撮影
写真の様にハサミを開いて塗りますので、手を怪我しない様に、持つ部分をタオル等でくるみましょう。(筆者は手の皮が厚いため?(笑) 素手で持っています)
<研ぎましょう>

筆者撮影
研磨時に研磨粉が少し出ますので、写真の様に台にティッシュを敷きます。
先ほど作ったハサミ研ぎ器を左右に動かし、研ぎます。
この時、黒マジックが均一に消える角度を探しながら、研磨します。一度で分からなかった場合、マジックを塗り直しましょう。
サンドペ-パ-にマジックが付いた部分はあまり研磨できなくなりますので、ずらしながら研磨しましょう。
研磨が終わったら、研磨面に残った研磨粉を、たたんだティッシュ等で拭き取りましょう。
この時指を怪我しない様に注意しましょう。
これでハサミは復活♪
この方法の良いところは、
- サンドペ-パ-を張り替えて何度でも使える
- 安く作れる
- 手作りの愛着感がある
難点を強いてあげれば、
- 作るのにちょっと手間がかかる
- 見た目が安っぽい
この簡易ヤスリを使えば、カッターや包丁などを研ぐこともできますよ。
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でも「簡易ヤスリを作るのは面倒!」と思われる方も多いと思います。
そんな時は、百均の便利グッズもおすすめです。
2 百均のダイヤモンドシャープナー
ハサミや包丁、カッターなどを研ぐのに手軽に使えます。

筆者撮影
使い方は上記の方法と同じです。
ダイヤモンドの粉末を使っていますが、研げなくなったら買い替えの必要はあります。
3 百均のハサミ研ぎ器

筆者撮影

筆者撮影
上の写真のように挟んで動かすだけ。
これはなかなかの優れものですよね!
安いし簡単に使えて、安全です。
ただセラミック砥石も摩耗しますので、
使っていると徐々に研げなくなり、買い替えになります。
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続きまして、ハサミの切れ味を復活させる別の方法をご紹介します。
4 アルミホイルを使う方法
ハサミは刃先に小さな欠けができて切れなくなってしまいます。
それを簡単に補修できるのがこの方法です。
- アルミホイルを少しクシャクシャにする
- それを2回折り畳む
- 畳んだアルミホイルを端から縦に10回くらい切る
これで切れ味は復活します。
この原理は、アルミは低い温度で液化するので、切った時の圧力と摩擦熱によってアルミが溶け、それが欠けた刃の部分にくっついて補修してくれるためです。
でもしばらく使っていると付着したアルミが剥がれ落ちてしまいますので、急ぐ時の一時的な復活法です。
5 アルミ缶を使う方法
アルミ缶もアルミ素材でできていますので、アルミホイルと同じ効果があります。
- アルミ缶を平らにつぶす
- 3回くらい切る
切り終わったアルミ缶は手で触ると切れやすくなっていますので、ケガしないように手袋をして切ることをおすすめします。
6 消しゴムを使う方法
ハサミの切れ味を悪くする原因の1つに「刃にくっ付いた粘着物」があります。
例えば、
- 両面テープを切った時のテープの糊
- ビニールテープを切った時のテープの糊
- ガムテープを切った時のテープの糊
などです。
刃に付いたこの粘着物を落とすのに使えるのが“消しゴム”。

筆者撮影
上の写真のようにただ消しゴムで刃を擦るだけ。
ゴムが刃に付いた糊をからめ取ってくれます。
意外とやっていて気持ちいいですよ(笑)。
この方法の長所は簡単にできるところですが、短所は消しゴムをかなり消費してしまうところです。
7 除光液(アルコール)を使う方法
除光液に含まれるアルコールは、刃に付いた糊を分解して落としやすくしてくれます。
ティッシュペーパーなどに付けて刃に付いた糊を拭き取りましょう。
除光液以外にもアルコールを含むもので、
- 手の消毒用アルコール
- アルコールウエットティッシュ
- アルコール度の高い洋酒
などが使えます。
拭き取るときに刃でケガをしないように気を付けましょう。
8 メラミンスポンジを使う方法
ハサミの刃に付いた汚れや粘着物を落とすのにメラミンスポンジは便利です。
メラミンスポンジに水を付けて刃を磨きましょう。
この時、切るのに大切な小刃の部分は、角が丸くならないよう軽く磨きましょう。
9 コルクを使う方法
ワインのコルクを使ってハサミの切れ味をよくする方法があります。
ワインコルクの上の平らな部分を使うのがよいでしょう。
上の平らな部分に少しクレンザーをつけて刃を磨きます。
この場合も、切るのに大切な小刃の部分は、角が丸くならないよう軽く磨きましょう。
磨いた後は水洗いをし、良く乾かしましょう。
コルク成分はサビ予防にもなります。
10 せっけんを使う方法
石鹸を使ってハサミの切れ味をよくする方法があります。
石鹸の油分が刃に付いた汚れを落として、なお且つ滑りをよくしてくれます。
使う石鹸は小さくなって使えなくなった固形石鹸で十分です。
よく乾いた石鹸でハサミの刃を擦って汚れを落としましょう。
サビの予防効果もあります。
11 ガムテープを使う方法
テープなどをハサミで切った時に刃に付くベタベタ糊はガムテープで取ることができます。
両面テープやビニールテープの糊は、ガムテープの糊より接着力が弱いので、より強いガムテープの糊にくっついて刃から剥がすことができます。
これも簡単にできる方法ですよね。
12 ハンドクリームを使う方法
ではガムテープなどの強い糊が刃に付いている時はどうすればいいのでしょうか?
そんな時はハンドクリームの出番です。
ベタベタ糊が付いている刃にハンドクリームを多めに付けます。
そしてそのままチョキチョキ!
10回くらいエアー切りして、クリームをきれいに拭き取りましょう。
これで切れ味は復活します。
13 ドライバーを使う方法もあるけど・・・
クロームメッキのドライバーを刃で挟んで研ぐ方法もあるようですが、私はお勧めしません。
なぜなら、ドライバーを刃で挟んで研ぐと、研いだ面が水平になり、小刃が持つ角度が壊されてしまうからです。
百均で売っているハサミ研ぎ器のセラミック砥石に角度がついているのはそのためです。

筆者撮影
14 どの方法がおすすめ?
ハサミの切れ味を復活させる方法をたくさんご紹介しましたが、ではこの中でどれがお勧めなのでしょうか。
私が個人的におすすめする方法は、
1の割り箸サンドペーパーを使う方法
2の百均ダイヤモンドシャープナーを使う方法
3の百均ハサミ研ぎ器を使う方法
刃にベタベタ糊が付いている場合は、
6の消しゴムを使う方法
7のアルコールを使う方法
がおすすめです。
これらの方法は、あまりお金をかけずに簡単にできます。
15 記事を書き終えて
いかがでしたか?
参考になりましたでしょうか?
洋裁で使う本格的な裁ちばさみなどは、自分で研ぎ直すのは難しいと思います。
そのような高級ばさみはプロにお願いした方がいいと思います。
道具が使えなくなる時は、その道具の一部だけがだめになることが多いようです。
その一部を直してあげれば元通り使えるケースが多いと思います。
自分で直せばより愛着が湧くというもの!
次々に買い替えるのもいいですが、お気に入りの道具は直して永く使う方がいいと思いませんか?
今回ご紹介しました方法の実践に当たりましては自己責任でお願いします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
(※記事内容の実施に当たりましては、読者様の自己責任により、安全性・有用性を考慮いただいた上で、ご活用お願い申し上げます。)
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