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軽い慢性胃炎でもピロリ菌検査・除菌するべき理由

      2017/07/26

空腹時や食後に軽い胃痛になることありませんか?

ピロリ菌が原因で慢性胃炎になることがあります。

さらに、ピロリ菌を持ち続けることが重大な病気の引き金になることも。

ピロリ菌の感染者は、50代以上に多いイメージがありますが、若い方にも感染者はいます。

私も感染の疑いがあるため、検査をうける予定です。

今回は、軽い慢性胃炎でもピロリ菌検査を受け、もし感染していたら「除菌するべき理由」を中心に、除菌法などについて、分かりやすくお伝えします。

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1 なぜ除菌した方がいいの?

日常的に、空腹時や食後に軽い胃痛になったり、軽い慢性胃炎のような症状のある方は、一度、ピロリ菌の検査をおすすめします。

2013年2月から慢性胃炎でも検査・除菌が保険適用となっています。

もしピロリ菌感染が陽性でしたら、すぐに除菌しましょう。

ピロリ菌を除菌した方が良い理由はいくつかあります。

  • 胃がんの予防
  • 胃・十二指腸潰瘍の予防(再発抑制)
  • 胃の調子がよくなる

それでは個別に見ていきましょう。

<ピロリ除菌で胃がんのリスクを下げる>

除菌するべき一番の理由としてあげられるのが、「胃がんの予防」です。

国内で胃がんで亡くなられる方は毎年約5万人で、肺がんに次いで依然として2位です。

その胃がんの原因としてピロリ菌が占める割合は95%とほとんどを占めています。

ピロリ菌は胃がんの確実な発がん物質。

日本でピロリ菌の感染者数は推定3500万人で、そのすべての方が胃がんになるわけではありませんが、未感染者に比べると、その発症リスクは約10倍になるとされています。(隠れ感染者を含む)

そのためWHOや日本ヘリコバクター学会は、胃がん予防のため、ピロリ菌の除菌を推奨しています。

2014年のWHOの下部機関であるJARCが、胃癌予防としてH.pylori除菌による対策を推奨しました。

 

引用:日本ヘリコバクター学会ガイドライン2016序文より
http://www.jshr.jp/pdf/info/topics/20160412/item1.pdf
(2016/08/25)

ピロリ菌感染者のうち、1年間に胃がんを発症する割合は約5%。

一見、少なそうに見えますが、これは1年間の数値で、一生涯で累計して計算しますと、ピロリ菌感染者の約10%の人が胃がんになる危険性をはらむことになり、決して見逃せる割合ではありません。

また早期がんの治療後にがんが再発することがありますが、除菌治療をしておくことで再発を抑制することができます。

<胃・十二指腸潰瘍の予防・再発抑制>

ピロリ菌は胃・十二指腸潰瘍の原因でもあります。

ピロリ菌の発見以前は、胃・十二指腸潰瘍の原因はっきりしていませんでした。

治療しても再発を繰り返していたようです。

その後、ピロリ菌の発見と治療薬の開発、検査・治療法の進歩により、胃・十二指腸潰瘍の予防と再発抑制が可能になりました。

<胃の調子がよくなる>

ピロリ菌の感染者は、あまり症状が無い人も多いですが、中には日常的に胃痛があったり、胃の不快感や胃もたれがある人もいます。

私は検査前ですが、その一人かもしれません。

ピロリ菌の感染は幼児期のため、軽い症状があっても、その状態がずっと続くと、それが普通と感じてしまい、そのままにしている方も多いようです。

しかしそういう人が除菌治療を受けると、今まであった胃の不調がうそのように無くなり、格段に胃の調子が良くなるそうです。

 

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2 ピロリ菌の除菌治療法

ピロリ菌の除菌治療は薬物療法で、3剤併用療法になります。

除菌の方法にはいくつかの型がありますが、以下の内容は共通です。

  • 薬:3剤併用
  • 服用回数:1日2回(朝・夕食後)
  • 服用期間:7日間

<除菌治療の流れ>

①薬を7日間服用(朝・夕食後)

②4週以降に除菌判定(呼気テスト)

※空腹時に来院

除菌成功の場合、これで終了

 

もし除菌失敗の場合

③2次除菌:薬を変えて7日間服用

④4週以降に除菌判定(呼気テスト)

除菌成功の場合、これで終了

 

もし除菌失敗の場合

⑤3次除菌(自費診療):薬を変えて7日間服用

⑥4週以降に除菌判定(呼気テスト)

  • 1次除菌の成功率は約70~80%、新薬(ボノプラザン)を使った場合は約90%
  • 2次除菌の成功率は約95%

ただし、薬の飲み忘れや飲み間違いがあった場合、成功率は下がります。

薬の飲み忘れなどによる除菌の失敗は、抗菌薬の効かない耐性菌を作ってしまう可能性がありますので薬は正しく服用することが大切です。

<ピロリ菌除菌薬の内訳>

3剤(一般名)の内訳は

  • 抗菌薬1:アモキシシリン
  • 抗菌薬2:クラリスロマイシン
  • メトロニダゾール(2次除菌)
  • プロトンポンプ阻害薬(PPI):オメプラゾール
  • ボノプラザン(新薬)

※ペニシリンアレルギーのある方には、ペニシリン以外の抗菌薬(抗生剤)を使用。

抗菌薬を2種類使うのは相乗効果で除菌率を上げるためです。

またプロトンポンプ阻害薬(PPI)を併用するのは、胃酸によって落ちる除菌薬の働きを、胃酸の分泌を抑えるPPIを使うことで、胃の内部が酸性にならないようにするためです。

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3 新薬:ボノプラザンとは

通常、ピロリ菌の菌除には胃酸の分泌を抑えるオメプラゾールを併用します。

胃酸の分泌は胃内壁にあるプロトンポンプが関わっています。

オメプラゾールはこのプロトンポンプに直接働きかけて胃酸の分泌を抑制します。

しかし弱点もあります。

  • 薬の効果が出るまで少し時間がかかる
  • 夜間は胃酸分泌抑制効果が弱い
  • 投与日数に制限がある

これに対し、新薬のボノプラザンは既存のPPIの弱点をカバーできる特徴をもっています。

  • 即効性がある
  • 効き目に持続性がある
  • 効果に個人差が少ない

ボノプラザン(商品名:タケキャブ)は2015年2月26日に発売されました。

カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(Potassium-Competitive Acid Blocker:P-CAB)

ピーキャブと呼ばれています。

ピロリ菌の菌除に用いた場合、既存のPPIに比べて除菌率を上げることができます。

最近、カリウムイオン競合型酸阻害薬(P-CAB)が新たな除菌薬として認可されましたが、P-CABを用いた一次除菌の除菌率が90%近くあることが明らかになりました。

 

引用:日本ヘリコバクター学会ガイドライン2016序文より
http://www.jshr.jp/pdf/info/topics/20160412/item1.pdf
(2016/08/25)

近年増加しているクラリスロマイシン(抗菌薬)の耐性菌に対しても、ボノプラザンは除菌率を上げることができるとの報告があります。

専門家の間では、今後ボノプラザンがスタンダードになるのではないかと言われています。

 

4 除菌薬の副作用

除菌薬による副作用として、以下のものが報告されていますが、殆どが軽症ですみます。

  • 下痢・軟便(約3割の人)
  • 味覚異常(苦く感じるなど、約3割の人)
  • 肝機能検査数値の上昇
  • 一時的な胸やけ(約1割の人)
※ただし、血便、発疹、じんましん、かゆみ、発熱、腹痛が出た場合には、すぐに服用を中止して医師に相談することが大切です。

 

5 除菌後も検査は必要

ピロリ菌の除菌によって、胃がんになる確率は大幅に下がりますが、リスクが完全に無くなるわけではありません。

ピロリ菌に感染していた期間が長かった場合、胃粘膜の萎縮が進んでいる場合があります。

この過去に受けたダメージによって、がんのリスクが残るのです。

ですので除菌後も定期的に内視鏡検査が必要。

検査の頻度は胃の状態によって異なりますが、目安として、

  • 胃粘膜に萎縮がある場合・・・毎年1回
  • 萎縮が無い場合・・・2~3年に1回

胃がんの発症リスクを上げる要因には、ピロリ菌以外にも塩分の摂りすぎやアルコールの飲みすぎなどがあります。

ピロリ菌の感染や胃がん、胃粘膜の萎縮が無い方でも、5年に1回は内視鏡検査を受けた方が良いそうです。

 

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

(※記事内容の実施に当たりましては、読者様の自己責任により、安全性・有用性を考慮いただいた上で、ご活用お願い申し上げます。)

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